◆ご挨拶

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現代社会に生きる大人や子どもたちには、スピードや効率、上昇志向や即戦力が求められています。

また、心理療法にも「即効性」が期待されることが多いようです。

 

しかし、人は生きていると、多かれ少なかれ、そのような価値観とは相容れない事態に出会うものではないでしょうか。

大切な人との別れや、職場での人間関係上の困難、親子関係の悩み、疾病への罹患、ご自分自身に対する様々な想い、事件や事故への遭遇、過去のトラウマの問題、創造力の枯渇など……

 

それらの困難は、一足飛びに解決できるものばかりではないでしょうし、それらの現象自体が、あなたの人生に何らかのメッセージを与えているかもしれません。

 

ただがむしゃらに突き進んだり、マニュアル的な方法を手あたり次第に試したりする方法もあるとは思いますが、精神分析的心理療法では、自分のこころ、特に無意識と呼ばれるこころの領域の動きに注目し、あなた自身を全体的に理解しようとしていきます。

 

未だ声にならない声にじっと耳を澄まし、熟考し、時には混乱しているこころが落ち着き、その苦痛がどのようなものか形をなすまで、粘り強く待つのです。ですから、少し時間がかかります。

 

しかしそれは、誰かに与えてもらった答えではなく、あなた自身の手応えが感じられる道であろうと思います。

 

私は、臨床心理士として、長年、医療・教育・社会福祉領域で、多くの大人や子どものこころに向き合いつつ、高度に専門的な訓練を受けて技術を磨いてきました。

 

私が提供する精神分析的心理療法は、人のこころの無意識に焦点を当てて、クライエントの方のお話をお聴きします。

 

即効性という点では劣りますが、この方法が、人のこころの深奥を動かすもので、人生やこころをより深く理解するのに適していることを、私は確信しています。

 

皆さんがご自身のこころをより深く知る旅に、同伴させていただけたらと、願っています。

 

 

(代表:若佐 美奈子)